2012年6月26日火曜日

なぜに投げ捨てることができる???

先週後半から天候に恵まれて、苗もスクスクと成長中。 日ごとに長く、色濃くなるようすを見ていると嬉しくなってきます。 これから夏になるとサンサンと降り注ぐ太陽の光を浴びて成長スピードもさらに加速して稲穂を付けていくのです。

が。 が。なんです。  苗がのびのびと育っている最中に、その田んぼにゴミを捨てる人がいる。

どうしてこんな事ができるのか、まったくもって理解できないのです。
暑いのでアイスクリームを食べたいのは、当たり前のように解るんですが、アイスクリームの袋をゴミ箱に捨てるのではなく、田んぼに捨てる行為は、どう考えてもおかしいでしょ。

誰が捨てたか解りませんが、毎年、毎年、同じように多くのゴミを拾わなくてはいけません。
我が家だけでなく、他の農家も同じようにポイ捨てゴミを拾ってます。

自分の手に持っていたゴミをポイッとできる気持が解りません。 いい加減にして下さい。(爆怒)

あぁぁーぁ。 少しスッキリした。 たまには怒りの思いをはき出さないと持たないわ。。。

2012年6月25日月曜日

正体は 「ナツアカネ」

今朝、いつものように散歩がてら水田の様子を見回りに。。。  すると、視界の中にスーッと横切るものが・・・。 おやっ? と思って田んぼを見ると、そこにはトンボが数匹いるではないですか。
慌てて、写真を撮ってみると正体は 「ナツアカネ」 というこの時期に飛び交うトンボです。

しかし近年は、このトンボが激減。なかなかお目にかかれなくなっていました。
そのナツアカネが、我が家の田んぼで飛び回ってる。 朝から嬉しい出来事に遭遇して、少々気分が上がっています。
昔は、夏に彼らが飛び交い、秋には赤とんぼが乱舞していたのに、あきらめモードだった所へ、有機農法にこだわり初めて3年目、ようやく我が家の水田環境が大きく変化してきたのだと実感しました。 小動物も生きることのできない環境で栽培した農作物は、見た目はキレイでも、やはり収穫物に農薬が少なからず含まれてしまうはず。 安心、安全な農作物を収穫するためにも、さらに有機栽培にこだわっていきたいと思う朝なのです。





そして先週の金曜日。これまで泥まみれになって働いてくれた農機具を高圧洗浄機でクリーニング。 ピカピカにしてあげました。 乾燥した後に、各パーツの点検とグリースアップなどをして来年の作業までお休みいただきます。 お疲れ様でした~。

2012年6月22日金曜日

オタマガエル

いま、我が家の田んぼの畦を歩くと写真に写っているような オタマガエル がウジャウジャと飛び跳ねます。

しっぽが残っている状態でオタマジャクシカエルの中間。 だから オタマガエル。。。

除草剤や初期農薬を使用していないため、小さい虫が田んぼに生息しているので、彼らにとっては格好の餌場。 これから夏に向かって虫たちが増えますが、カエルに成長した時の彼らの食欲は凄まじいので、大量のカエルたちが、害虫を毎日補食してくれるでしょう。 ありがたやー。

カエルの生息数は100点満点なので、この後は、蜘蛛がどれくらい生息しているかが楽しみです。 カエルと同様、蜘蛛もまた害虫駆除の強い味方なんです。 蜘蛛の様子は、おいおいお伝えできたらと思います。

2012年6月18日月曜日

げげっ。 台風直撃の予報。

朝から天気予報で台風4号が、日本を直撃という予報・・・。  まっ、まずい。

先日、刈り取りが終わった麦畑に麦わらがそのまま放置してあり台風が来れば、その麦わらが飛ばされてしまいます。  麦わらは、土に鋤込んでしまえば、良質な堆肥となります。それが飛ばされてしまっては大きな損失。  何としてでも今日中に荒起こしせねば。。。 




午前中から会社の仕事を集中してこなし、何とか夕方から麦畑に出ることができました。
トラクターを操り、今回は、できるだけ麦わらを深く鋤込むようにしました。
写真は、使用前、使用後。

これで台風が来ても麦畑についてはひと安心。
本当に農業は、大自然と共生する仕事だとつくづく思う一日でした。

2012年6月16日土曜日

梅雨の合間の溝立て作業

梅雨入り宣言されてから、1週間。 田んぼのカエルたちは毎夜毎夜、歌声絶好調~っ。
ゲーコ。ガーコ。とボリュームがアップしてます。

そんな中、私はチョットだけ気が重い・・・。 何故かと言えば水田の溝切り作業をしなくてはいけないためなんですが、この作業の疲労度が大きいのです。 写真のエンジン付き溝立て機を押しながらの作業。ぬかるんだ水田で腰を曲げながら押し進むんです。 疲労度を小さくするために自分の身長に合わせ、力が入るように不要となった鍬の持ち手を取り付けてあります。これでかなり作業性は向上しました。 農機具メーカーには、もう少し人間工学を学んで欲しいと切に願います。

溝立て機で写真の様な溝を田んぼに何本か作ります。 この溝立ては、水田に対して入排水をスムーズにするために行います。 これから夏に向かい、生暖かくなった水を一気に排水したり、冷えた川の水をできるだけ早く水田に入れるために欠かせないものなのです。

稲も生き物です。 気持の良い環境にすることによってより良質なお米が収穫できるようになってきます。 そのために身体に鞭を打って頑張ってます。

まずは田んぼの畦近くをグルリと一回りして来ます。 その後は、入水口と排水口に直結する溝を作ってから、ある程度均等になるように数本の溝を立てます。
水田一枚の作業をすると、足と腰、そして肩が悲鳴を上げる時があります。
お米作りの作業で、一番疲れる作業が、この溝立て作業ですね。



溝立ての全体像は、こんな感じ。。。
溝の横に点々と残っている楕円の後が、私の歩いた足跡です。 土に埋もれた足を抜きながら歩くのが本当にきついんです。 (>_<)

でも美味しいお米を収穫するために、もう一踏ん張りしなくては・・・。

溝立て作業を終えた夜は、体中、湿布だらけ。まだ田んぼが3枚残ってる。。。 
あぁぁ~、気が重いなーっ。

2012年6月14日木曜日

除草結果

手作り除草機を使用してから1ヶ月近く経過しました。 春の初めの荒天で、今シーズンはどんな天気になるのか、結構心配しましたが、今のところ安定した天気でホッとしています。

さて。除草剤を一切使用しない代わりに自作の竹すだれ除草機を使ってみましたが、その後の水田は写真のようになっています。

向かって左が、意図的に除草機をかけないラインの雑草生育状況です。 そして、右側が除草機をかけた状況。 思ったよりハッキリと結果が出たことに我ながら驚いています。

資料を参考にチェーンや竹ぼうき除草機を作ろうと考えていたのですが、思いがけず竹すだれに出会ったことで思いついたアイディアが、良い結果をもたらしました。 なんだかチョット嬉しい・・・。

来年も竹すだれ除草機が活躍しそうです。
何よりもカエルの声やおたまじゃくしをはじめとする多用な水生生物が我が家の水田で元気に活動しているのを見ると一人でワクワクしている毎日。

そうそう。オタマジャクシを観察していると、すでに手足が出ているものや、カエルの姿になってきているのですが、しっぽが付いているものなど、いよいよオタマジャクシがカエルに変身中。

生きる害虫バスターとして夏は活躍してくれよ。

2012年6月12日火曜日

情報収集と勉強あるのみ

昨年から転作田で栽培していた大麦が無事収穫時期を迎えたので、営農組合の大型コンバインで刈り取り作業がおこなわれ、ご覧の通り麦わらだけの状態に。
個々の収穫量や品質は、全体プール制なので解りません。これが生産する者の意識低下につながるんですよね。 問題解決をしないと、ますます農家の生産技術が落ちていく気がします。

とは言え。生産者の年齢が急激に高くなり、あと5年もすれば、リタイヤしていく農家は、もっともっと増えることが間違いありません。 自分だけは・・・。なんて行っていられない状況です。

今は、この1、2年で魅力ある集落営農のシステムを考え出すことが急務な状態。
まずは、情報収集と勉強あるのみです。

2012年6月11日月曜日

お出ましのイネミズゾウムシ

先週の土曜日。 あいにくの雨模様だったのですが、田んぼの様子を見回りに行ったら。。。

ありりゃ。 今年も一枚の田んぼにお出ましのイネミズゾウムシ。
先に、畦草を刈り取っていたため、大量発生はしていませんが、その残党が稲にいるではないですか。
普通であれば、直ぐに農薬で駆除・・・となるのですが、昨年知った駆除方法を今シーズンもおこないました。




その駆除方法が、天ぷら油駆除。
使用済みの天ぷら油を、ふたに小さな穴を開けたペットボトルに入れて、田んぼの畦際にポタポタと垂らしながら、田んぼの畦際の水面に天ぷら油の油膜を作ります。

翌朝。 イネミズゾウムシは、稲の根本から葉の上に上ってくるのですが、その時に油膜が身体全体にまとわりついて、窒息死してしまうのです。 これがまた、効果絶大。
昨年、初めて実行した時は、なんでこんな簡単にイネミズゾウムシが退治できるのか、不思議でしたねー。


天ぷら油は、植物性なので稲にはな~んの害もなし。 おまけに農薬代もいらないし、天ぷら廃油も有効利用できて、良いことだらけ。 
これを考えた人を尊敬します。 <(_ _)>

北陸も梅雨入りして、これから細かな虫たちが活発に動き出すシーズンとなります。
でもでも。 今年は、田んぼに住み着いている超大量のオタマジャクシが、しばらくするとカエルに変身。 そして、彼らは害虫と言われる虫たちを、腹一杯食べてくれることでしょう。

今年は、除草剤に殺虫剤も買わなくてすむかも。。。  他力本願! カエルちゃん達ヨロシクね。

2012年6月7日木曜日

自然を自然の状態に

昨日の夕方、一枚の水田のみ手作り除草機をもう一度使用しました。

この一枚の田んぼだけ、他の田んぼとは土の質が違ってまして、雑草も再び発生してきたためです。 この田んぼ、土の質からいえば細かくて粘土質。 米作りには適しているらしいのですが、
雑草にとっても住み心地の良い土らしく、先日の除草から日が経つにつれ増えてきていました。

そこでもう一回除草作業をしたわけです。
除草機に乗って田んぼを進んでいると・・・。

いること、いること。 オタマジャクシが除草機のまわりから集団で逃げていきます。
除草剤を使用していた頃には、見たこともないような数。 これが本当の姿なんだと考えさせられます。

今は、除草剤を使用した後の、雑草がほとんど生えていないスッキリとした田んぼを見ると、違和感を覚えてなりません。 少しでもできる事から自然を自然の状態に戻していきたいと思うこの頃です。

2012年6月3日日曜日

今日は早朝から畦草刈り。
5時起きから準備をして、スタートは5時30分。
戦う相手は、転作田まわりの畦草たち。
しばらくの間、草刈りしていなかったので伸び放題。 伸びすぎると草刈り作業が面倒になるのは解っているのですが、なかなか時間を作るのが難しくて、ついついこんな状態に・・・。

そして、草刈り機を担いで格闘すること2時間あまり。 




すっきりとした畦に大変身。

とは言っても、この状態は1ヶ月も続きません。
彼らの生命力は、とっても強いので6月後半には、雑草との再戦をしなくては・・・。

雑草に住み着く害虫を寄せ付けないようにするためにも大切な作業です。
除草剤はつかいたくないですし・・・。