2013年7月24日水曜日

農業の不都合な真実 の巻!

我が家の2階から外を見ると、一面の水田・・・。 とはならず写真のように所々転作田が見えます。 夏前に刈り取られた麦田の後なんです。

が! ご覧のように田んぼの色がバラバラなことに気づかれると思います。

奥の方は、濃い茶色だったり、緑っぽい田んぼがあったり、手前は薄めの茶色だったりとパッチワークみたいな状態です。
同じ時期に、同じ麦を刈り取ったはずなのに、なんでこんな事が起きているのか。
ちょっとズームアップすると違いは歴然です。
ここには、我が家を含めて4軒の農家が農地を管理していて、我が家は手前から2つめの転作田です。

両端の田んぼは、麦を刈り取った後に雑草が生長したので、除草剤を散布しています。
奥は、除草剤濃度の高い状態。 手前は除草剤濃度が比較的低い状態で散布しています。

我が家とそのお隣は、雑草が伸び始めた頃、トラクターで荒起こしした状態です。
お隣さんの方が、1週間ほど先に荒起こししていますので雑草の成長が少し早いためうっすらと緑色をしています。

これが現在の農業事情なんです。詳しく書き記したいのですが、いろいろ事情もあるので・・・。
今は美味しくて、安全、安心な農作物を希望されている方が多くなっていますが、農家はなかなか対応できていません。
除草剤のことは、知れば知るほど怖くなります。 消費者の方、特に女性の方には除草剤の事をもっともっと学んでいただきたいと思います。

農家は、わかっていても高齢化や作業効率を優先するために土作りができなくなっている現実。

農業の不都合な真実。 時々、ブログでお伝えできればと思います。


2013年7月23日火曜日

腰痛はイヤだよな~ の巻!

ようやくブログの更新となりました。
ぎっくり腰寸前の腰痛となってしまい、椅子に座るのも間々ならず、まずは安静第一。
原因となったのは、雑草のヒエ取りと畦草刈りの疲労が蓄積して、身体の筋肉バランスが崩れたため。腰痛っていやなもんですね。 歩く姿はホンダのロボット、アシモそのものでした。


とは言っても雑草の成長はストップしてくれないし、気だけは焦る2週間でした。
今は90%の回復といった感じで、腰に意識を持ちながら平常生活に戻しています。

その間にも農作業は続いておりまして・・・。
転作田の大豆畑では、畝の土寄せ作業を営農組合の専用機械で実施。
土を寄せるだけでなく、成長しはじめた雑草対策も目的としています。








一昔前は、この作業を人の力で行っていたことを考えると、信じられません。

農業の機械化と効率化は、これからも大切な事だと日々実感します。









先週末は、富山県内に緊急の呼びかけが行われた追肥を実施。
高温続きのため、稲がバテはじめているとのことで、例年になく追肥を行って稲に力を付けるようにとのこと。
確かに葉色が落ち気味とは思っていましたが、全県的とは思いませんでした。
熱い年は、肥やし食いの年になると聞いていましたが、温暖化の昨今、ますますこの傾向が続くのではないかと心配になります。

あまり化学肥料は使いたくないのですが、美味しいお米を収穫するために上手にバランス良く使用していきたいと思います。
それにしても、機械に肥料を入れると30キロオーバー。腰にはきつすぎました。


基本的には、稲は順調に成育中。
もう少しで穂が顔をのぞかせはじめる季節となります。
今年はどんなお米が収穫できるか・・・。
楽しみでもあり、不安もちょっぴり。

収穫時期まで天候に恵まれることを願っています。

2013年7月8日月曜日

麦田後の荒起こし作業 の巻!

週末は、農業を中心にお仕事、お仕事。
除草剤無使用の我が家の田んぼ。 稲も元気に育っていますが、強力な雑草のヒエもガンガン育ってます。 放っておくと稲の栄養が取られるので、ヒエは手作業で根っこから除草します。

これが凄い量なのでたいへん。
おまけに根張りが頑固なので、引き抜くときももの凄い力が必要です。
会社の仕事が終わってから、少しでも時間を作ってヒエ取りをしてますが、麦田の後は、次から次へと生えてきて困ります。 これから夏に向けて体力が持つだろうか・・・。


この日は、ヒエ取り作業を午前中だけにして、午後からは収穫した後の麦田の荒起こし作業です。


刈り終えた麦田をそのまま放置しておくと、それこそ田んぼ一面が雑草だらけになってしまいます。
麦わらは、荒起こして土の中へ鋤込んで堆肥化します。
農家の多くは、田んぼに除草剤を散布して、雑草を枯らすのですが、我が家は田んぼに除草剤を使用しません。
その代わり、田んぼに生えてくる雑草の様子をうかがいながら荒起こし作業を3,4回程度行って雑草対策。 雑草も鋤込んでしまえば、土の栄養となるので上手く付き合わないとね。


約2時間の作業で荒起こし&鋤込み作業は完了。
この状態も1ヶ月もすれば、見るも無惨な雑草畑になっていくんですよね~。

次回は、お盆過ぎに2回目の荒起こしだろうな。

手間を惜しまず、土を育てなくては、良い農作物はできません。
安心、安全、美味しいお米作りのために、オフシーズンもガンバッちょります。